ベネッセアートサイト直島(2日目)

2日目の朝は早起きして、朝7時までしか開いていないうどんの製麺所「やまもと」へ。


奥さんが大きな窯で出来立ての麺を湯がいてくれます。


コシがあって美味しい!



朝食後は八幡神社へ朝のお散歩。


昨日くたばってた猫がカメラを向けると寄ってきました。お腹空いてたのかな。


とても気持ちのいい朝です。




さて、本来は2日間かけて直島をじっくり堪能する予定でしたが、
思いのほか空いていて1日で満喫することができたので、
昨夜、本日は朝から豊島に移動することに決めていました。

がしかし、なんでかわからないけど、船着き場で急遽行き先を犬島に変更。


ということで、小型客船にのっていざ犬島へ。



50分ほどで犬島到着です。人口100人にも満たない小さな島です。


まずは、犬島アートプロジェクトの「精錬所」へ向かいます。


チケットセンター。


精錬所までのアプローチ。

まずは「精錬所」館内を見学。
この「精錬所」は煙突を利用して冷暖房に電気を一切使わずに、
太陽や地熱などの自然エネルギーのみで温度調節をしています。
そしてメインホールから先には柳幸典の作品が展示されていてとても素敵な美術館です。

「精錬所」を堪能した後は屋上の光のトンネルを見に。

ここから入る光で館内を照らしています。


この後は製錬所跡地を散策。


天気がよいのでとても素敵です。


なんか涼しげ? 実際は灼熱。。


思いつきで犬島へやってきましたが、かなり大正解です。
自分が何物だったのか忘れてしまうほどの。
時間や空気の流れが違うみたいな感じ。こういうのを非日常というのかな。


「精錬所」を堪能した後は、家プロジェクトへ。


タイムスリップでもしたような風景が広がります。


民家の合間に突如現れるアート作品。


S邸。


中の谷に東屋。


中で座っていると、ずっと向こうの小さな虫たちの声がとても大きく響いてきます。



I邸。


島っていいなぁ。


ほんの3時間ほどの滞在で次は豊島へ向かいます。
犬島からは小型船で20分程。

豊島はアップダウンが激しいので普通の自転車では無理とのこと。
レンタカーか電動アシスト自転車か迷いましたが、
金額的にお手頃な電動アシストチャリをレンタルして出発です。


けれど、この炎天下。。。出発してから間もなく後悔。
相当な坂道に電動アシストでもかなりの運動量です。レンタカーにしとけばよかった。


途中途中で休憩しながらお目当ての心臓音のアーカイブ到着。
まず軒先で休憩。


相当疲れましたが、ただ景色は抜群に最高です。

心臓音のアーカイブ。私は無理だった。怖かったです。
スタッフの方曰く、それぞれの心臓音にも相性があるそうです。
それを聞いてますます怖くなりました。。。


気をとり直して再び山へ。
そろそろ限界ですが、登りがあれば下りもあると信じてひたすら頑張ります。


棚田


頑張った人へのご褒美風景。


お目当ての島キッチン。


紅茶のプリンとオリーブサイダーで休憩。


休憩の後はちょこっと散策。

これは作品じゃないよ。なんか凄い。


青木野枝:「空の粒子/唐櫃」


帰りのフェリーの時間があるので急いで山を降ります。

海へ飛び込む道。


帰りは楽々坂道を一気に下って〜
と思って来た道をあっという間に下ったところではっと思い出す。
港、反対側やん。。。
大慌てで必死にチャリをこいで再び登り。

フェリーの時間ギリギリに到着して、相当くたばってた私をみて
レンタルチャリ屋のおじさんがくれました。

『お姉ちゃん、これできっと良いことあるわ』やって。
もう充分良い事あったわーーー。ありがとうおじさん!

豊島、かなりの強敵でした。次回行くことがあれば必ずレンタカーです。



どれだけ衝撃を受け五感を刺激されようとも、日常生活の中でその感覚は薄れ、つい忘れてしまう。
常に持ち続けることが出来たならそれはとても素敵なことだけど、なかなかそうはいかないもので。

けれど、時々、呼び起させてくれる物に触れることで、またその感覚を思い出す。また教えもらえる。
そういうものがあるってことはとても大切。
日常生活の中で絶対に必要なものではないけれど、たぶん生きていくためには必要なもの。
私にとってそれは、地中美術館や、ジェームズ・タレルの作品であり、そして、この島々で出会った全てかもしれない。