2010-08-19 天地のあわい 冷たい朝 story 久し振りに会った彼女 10年前には想像すら出来なかった多くの悩みを抱えている 私が頑張らないとね そう明るく言う彼女の声が震えてた 『頑張って』なんて言えなかった 一度にたくさんのものを背負って 一人で背負って いつまで続くんだろう そう涙を浮かべて微笑む彼女に 『いつか終わるよ』なんて言えなかった 彼女の前でどうしようもなくちっぽけな私ができること一生懸命に生きること 彼女がくじけないように 一生懸命に生きること ただ一生懸命に生きることそれだけが私にできるたったひとつのこと