色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: ハードカバー
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いつもの心底ファンタジー(勝手にそうよんでいるけれど)かと思いきや、
実はもっとまっすぐに、
痛みを伴わずひっそりと浸透するように突き刺さる物語でした。
なんだか表現としては矛盾している感じだけど、
今はそれがしっくりくる表現です。
全てが不完全なところが印象的で、
物足りなさがありつつも、なぜだか落ち着き感もある。
そんな感想です。
俺たちはみんなそれぞれ自由を手にしている。
正直になり少しでも自由になるしかない。
すべてが時の流れに消えてしまったわけじゃないんだ