色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年


いつもの心底ファンタジー(勝手にそうよんでいるけれど)かと思いきや、
実はもっとまっすぐに、
痛みを伴わずひっそりと浸透するように突き刺さる物語でした。
なんだか表現としては矛盾している感じだけど、
今はそれがしっくりくる表現です。

全てが不完全なところが印象的で、
物足りなさがありつつも、なぜだか落ち着き感もある。
そんな感想です。

俺たちはみんなそれぞれ自由を手にしている。

正直になり少しでも自由になるしかない。

すべてが時の流れに消えてしまったわけじゃないんだ