それから

それから (新潮文庫)

それから (新潮文庫)

夏目漱石、休憩のつもりでの2冊目だったけれど、
流れる文字の景色に惹きこまれました。
素敵。

生涯でたった一度の恋。
魅かれあう二人は、今よりもずっと
互いにそれを感じることができたのではないかと思う。

もっとも『純』で簡素な時代。

私はたぶん、この時代に生きたかった。
生きていたかもしれません。


物事は『純粋』になるにつれ、綺麗に研ぎ澄まされ加工されるにつれて
複雑になってきたように思います。

本来、人のこころは純、漱石の言葉でいえば自然 であるはずなのだと思います。
私は、このように生きたい。